南国の嵐!~妄想小説~

アラシック限定妄想恋愛小説。 管理人は沖縄在住の大野智ファンです。アラフィフ アラシックな管理人が勝手に書いてる話なので、実在する人物にはまったく関係のないことです。

Entries

花も嵐も。

ご訪問ありがとうございます。
ナンシーです。

お話更新しました!
やー、終わりそうですねえ。

なるべく間を開けないようにしたいですが。

昨日用事があったため、日記をあげられなくて、今です。

体調いまいちで。
夜横になると咳が出てなかなか止まらないので、さすがに病院に行って薬もらってきた。

したら、昼間眠いのなんの。

やはり体力戻ってないのにホイホイ出掛けてしまったのがよくなかったのだと反省してます。



ようつべさんにすすめられた今更シリーズ、今は「君ペ」です。

名作ではないか!
深夜放送だったのか?結構きわどいではないか!

さとみちゃんが初々しい!

そして、なんつっても松潤の幼さがまだ残っててモモがかわいい!


元祖ムズキュンドラマともいえる、ラブコメやん。

花男は完全客観的だったけど、わたしもでかい女だから、すぐに感情移入しちゃったよ。
わしもこのように強がって生きてますので、モモちゃんみたいにごろごろできる若い男がいたらと思うけど、面倒みるのめんどくさい。←

今またリバイバルでどこかで放映しているようですね。
原案は今流行(笑)のアドラーの心理学だそうなので、その視点で見ても面白いと思います。

登場人物それぞれがモラトリアム人間で、最後はみんな一歩踏む出すって感じです。




ええと。わたしのお話は心理学じゃなくて、一応物理学なんだけど、こっちも実学なんだよと言いたいわけで。

パン屋開業は、たいした下調べもしてないただの妄想ですのであしからず。




では、また次回。
スポンサーサイト

Ready To Fly 39


「さっきから外でうろうろしてるだけで、中に入ってこないんですよ。」

マリエさんが、店の外にいるニノミヤくんを見やりながら、レジに立つわたしに耳打ちした。


「女のお客ばかりだからじゃない?」


前日から殆ど寝ずに朝を迎えたのだが、それは2時間仮眠ができたのにも関わらず、興奮して寝つけなかったからだ。

開店準備にマリエさんが手伝いにきてくれた。



開店9時からひっきりなしにお客が来店した。
普段たいした人通りもないのに、それこそ匂いを嗅ぎつけてやってきてくれたのだ。
客層は近所の住人から裏の大学の学生、それとあきらかに同業者という人もいた。


開店祝いの花は仕入れ業者からだけではなく、ショウちゃんの会社、マツモトくん、そして製菓学校とキタガワ食品のサカモト課長からもいただいた。

店舗の施工はショウちゃんの会社に頼んだが、図面を彼自らが引いてくれて、かなり安く請け負ってくれた。




2時を過ぎてやっと客が引いたので、ニノミヤくんがすっと入ってきた。


「ずっと薔薇を見てたわね。」

「…うん。だって、店の名前、ブルーローズって、あの薔薇のことでしょ?」

「ええ。パン作りより、薔薇を咲かせるのに苦労したわ。
でも、青い薔薇は、『夢を叶える』という花言葉があるのよ。」

「へえ、そうなんだ。」

「薔薇は青い色素をもたないので、青い薔薇を作るのは不可能と言われていたの。
だけど、日本の園芸家が人工交配で青い薔薇を咲かせることに成功したり、酒蔵メーカーが遺伝子組み換えして青い薔薇を開発したのよ。
それから、花言葉も不可能から奇跡に変わったの。」


薔薇は美容や健康への効果を期待されている人気の食材だ。
店の看板商品はほのかに薔薇の香りのするペストリー。
自家製のバラ酵母から生地をおこして作った。


「花とパンって匂いがケンカしそうだけど、アキさんのパン、見事に調和してます。
それに薔薇って美容にいい効果があるっていうし。」

マリエさんの大学の購買にも惣菜パンなどを納品できることができた。


「ゆくゆくは全部うちのバラの酵母で発酵させたいんだけど。
薔薇の手入れまで手が回らないわ。」

母がいてくれれば。と何度も口に出しそうになった。

「…お母さん、薔薇が好きだったよね。」

「ええ。改装を考えていた時に、この庭をみて思いついたの。
天然酵母を何にするか迷っていたから。
余裕ができたらパンセラピーもやりたいの。」

「パンセラピー?」

「ええ。パン作りってすごく精神的にいいのよ。
何も考えずに、生地をこねたり成形するのが楽しいの。
忙しい人ほど、何か手間暇かけて作るっていう作業が必要だと思うの。」

「なるほど。泥あそびが精神を落ち着かせるってやつだよね。
大人の遊びだと、陶芸に近いのかな。
焼けるまで仕上がりが分からないところとか。」

「でも、同じクオリテイのものを作るのは難しい。
お金をとるとなるともう死ぬ思い。ストレスだらけだわ。
マツモトくんが言うには、そこんとこが一番楽しいって。やっぱり、あの人ドエスよ。
あ、ごめんね、マリエさん。」

「おっしゃるとおりです。わたしなんか、ドエス通り越して、すっかり放置プレイですよ。」


マツモトくんはマリエさんを置き去りにしたままあちこち飛び回っているようだった。
けれど、帰ってきた時には必ず会いに来てくれているそうだ。


「だけど、いい作品ばかりじゃないの?
ほら、トレーがもうこんなにいっぱいになっちゃった。
美味しい物は食べなくても、その姿でわかるよ。
いいと思ったの手当り次第とったらこうなった。
一人で食べきれるかな…。」

「研究室の人と食べてください。今日だけ奢りです。」

「いやあ、そんなわけには…。」

「いままでのお礼です。」


店で一番大きな袋にパンを詰めてやると、ニノミヤくんは、じゃあ遠慮なくと言って、猫背の身体で大事そうに抱えた。


「…あ、そうだ。おれ、大学辞めるんだ。」

「え?」

「4月から別の研究室で呼ばれてね。
院生からずるずるやって、やっとこっちを卒業だよ。
だから、悪いけど、君のパン屋へ来るのはたぶん最後なんだ。」


「待って!ニノミヤくん。」

店を出たニノミヤくんを呼びとめた。


「あの…本当にいろいろありがとう。
ここまでこれたのは、あなたのおかげよ。」

「いやあ。そんなこと。
君の努力だよ。」

「わたしはあなたの力になったのかしら?」

「もちろん。
だって、今回の検証で、君が並行する宇宙への行き方をみごとに証明してくれたじゃない?」

ニノミヤくんはそういって、店を見あげて目を細めた。


「僕が、こんな別世界へ来るとは思ってなかった。
あと、足りないのは。…あの人だけ、なんだろ?」

「…ええ。
でも、もうすぐ。もう足元まで来てるんです。」

「へえ…。じゃあ、もう別の世界を引き寄せることもできるようになったんだね。」

「ええ。仮説では。
あとは、実証するだけです。」

「成功を祈るよ。」

「ありがとう。」


ニノミヤくんは、ふっと小さく笑うと片手をあげて去って行った。
雨は降っていないのに、いつもの長靴だった。

「…かっこつけちゃって。」

「マリエさん、ニノミヤくんのこと知ってたの?」

「もちろん。
でも、きっと今みたいにアキさんにもったいぶって言いたいんだろうと思ってましたから。
なんで、あんな荒野の用心棒みたいな去り方したがるんでしょうね?」

「荒野の用心棒? 」

「ええ。知りませんか?クリント・イーストウッドのウエスタン映画ですよ。
主人公がニヒルな用心棒で、仕事がすんだら、今みたいに静かに町を立ち去っていくんです。
ニノミヤさんの美学なんでしょうか。」

「クリント・イーストウッド…。」

痩せた体に薄汚れた白衣をまとい、大きな長靴を履き、美とは無関係そうな風体だが、その顔立ちはとても端正で、イーストウッドに負けてない。
対象物を見つめる強い眼差はいつでも艶っぽく、その暗い色気に惹きつけられるが、最終的には踏み込んでくるなと自ら視線の色を無くす。


きっとこの先、彼と世界を交えることはないとは思うけれども、彼のそういった印象はわたしの脳裏にしっかりと刻み込まれた。
そうであれば、彼の美学は理論だけでなく、実を兼ねていた。


わたしが物理学者から学んだのは、並行宇宙論ではなく、男の美学だったのだろうかと、彼がこの町を立ち去っていく後ろ姿を思い浮かべて一人笑った。


「美学というには縁遠いかっこですよね。長靴なんて。
でも、ニノミヤさんが長靴履くと、必ず雨が降るんですよ。
ほら…。」

マリエさんがそういったとたんにぽつぽつと雨が降り出し、地面を黒く濡らした。


わたしは外に並べた花輪を店内に仕舞い、開け放したドアを閉めようとすると、その隙間をすっとマサキのネコが通り抜けていった。


「みゃあちゃん、どこいくの?」


みゃあが自ら道路へ出ていくことはなかった。ひなたばっこでも、いつも玄関先でとどまっていた。

みゃあはふっと一度振りかえると、しっぽを振り上げて電信柱に体をこすりつけてから、すっと塀沿いに歩き出した。


「みゃあちゃん!」









kakinebara.jpg





つづく


左サイドMenu

プロフィール

ナンシー

Author:ナンシー
嵐の大ちゃんに熱愛中。
魔王オチですが、ソロコンやったころの智が好きかも。
宝物は嵐友からもらったグッズとセブンティーン発行の「アラシゴト」。

最新記事

カテゴリ

右サイドメニュー

いらっしゃいませ!

智くんは自分の胸の中の恋人です。嵐ちゃんを追っかけようという熱い思いはなく、マイペースで楽しんでいます。なので、時には先を行くときも。お話以外のアラシゴトはあまり書きませんが、嵐ちゃんたちへの愛をお話という形で表現したいと思っています。 お話はどっちかというと辛口で、長編が多いので、サクッと読めません。 since 2014.06.23(2013.01.15)

ナンシーからのお知らせ!

- Information -

病み上がりなので、リハビリ中です。 アラシゴト、お話の更新はぼちぼちです。

-- E N D --

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム

更新情報をお知らせします!



提供:PINGOO!

QRコード

QR

カウンター